企業内データ計量分析プロジェクト

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介護離職予備軍の計算

現代50代後半の人の4人に1人が要介護の親を抱えており(当プロジェクト試算)、10-15年後に社会的負担が更に大きく顕在化することが予想されます。こうした大介護時代に備え、人事部に何ができるか考えるために、参加企業に介護問題の実態を把握するための計算をお願いしました。働きながら介護を行っているものは、必ずしも介護休業制度を利用しているとは限らないため(実際には働きながら介護を行っているもののうち、介護休業利用者は2割に満たない)、社員の親の年齢もしくは、社員の年齢のデータだけを用いて、要介護の親を持つ社員の人数や、介護離職を迫られる社員の数を計算して頂きました。このページは、どの会社でも同様な計算ができるよう、データと計算の仕方をまとめたものです。ご参考になさってください。


計算の準備

年々重要性が増すと見られる介護問題に向けて、いくつかの基礎的なデータを用いながら簡単なシミュレーションをしてみましょう。最初に、計算に必要な介護の基礎データとして、(1)親年齢別要介護分布、(2)本人年齢別親の要介護率、の表を含むエクセルファイルを用意しました。これらは、介護保険事業状況報告、国民生活基礎調査、人口動態統計(厚生労働省)を組み合わせて試算したものです。このエクセルファイル(以下、介護の基礎データファイルとします)を下記のリンクから予めダウンロードしておきます。
 次に、あなたの所属する会社の人事データを準備します。必要なデータは、最後のオプショナルな設問を除けば、直近時点の全社員(または全正社員)の性別、年齢、職種または等級(管理職が特定できる情報)のみです。 エクセルなどのスプレッドシートに、下記の表1のように作成してみてください。こうして介護の基礎データファイルと人事データが準備できましたら、早速ステップ1から取り組んでみましょう。


介護の基礎データ

 

ステップ1:要介護の親を持つ社員の数を計算する

 ここでは本人年齢を元に計算します。まず、エクセルで行ラベルに年齢、列ラベルに性別を入れ、年齢ごとの社員数を男女の内訳がわかるように集計します(表2)。
 次に、介護の基礎データファイルにある(2)本人年齢別親の要介護率を足し合わせて、男女別に要介護親を持つ人数を男女別に計算してください。
 例えば、48歳の社員が要介護の親を持つ確率が15%ですから、男性は、121×0.15 = 18.15、女性は、36×0.15 = 5.4となります。年齢別社員数の表と本人年齢別親の要介護率の表を年齢を合せて横に並べ、最上行に入れた式を最下行までコピーしていけば、要介護の親を持つ社員の総数が出せます。

注:もし社員の(別居の親も含め)親の年齢を把握しているのであれば、基礎データファイルのなかにある(1)親年齢別要介護率を用いた方がより正確です。親年齢別に社員を集計して、上と同様な計算をしてください。

表2

 

ステップ2:適切な支援がない場合、何人の社員が離職に追いこまれるか?

 この問題を明らかにするためには、「介護しながら働いている人の2.7%(男性)、7.0%(女性)が離職する」という当プロジェクトの試算を使います(就業構造基本調査に基づく単純計算))。問1で求めた要介護の親を持つ社員数に、2.7%(男性)、あるいは7.0%(女性)という数字をかけ合わせます。下記の表3のような表が作れるはずです。

表3

 

ステップ3:職種別の計算

  親が要介護になり、急に休みを取る必要が出てくると、管理職ほど対応が難しくなります。問1、問2の作業を職種別に繰り返して下さい。管理職以外に突然の休暇や休業が業務に重大な支障を与える職種があれば、それも別途追加して計算してみましょう。
問1で作成した表1に、職種の列追加して、個別職種ごとに作成した表を既に作成した表3にコピー&ペーストすると、すぐに結果がわかります。

 

ステップ4:将来予測をする

 問1-2で得られた数字は、今後どうなっていくでしょうか?自社の年齢構成を眺め、今後1-15年後の間で、最も50代後半社員の厚みが増す年を選んで下さい。例えば、それが8年後だったとします。自社の人事データを用いて過去数年間の年齢別採用数・離職率を男女別に求め、会社の8年後の性別年齢構成を予測してください。表2を、本年のものから1年後、2年後、…、8年後のものまで8個横に並べると良いでしょう。
 まず、1年後の年齢構成を下記の式を使って求めます。
 +1年度の各年齢ごとの人数は、
 X歳正社員数=前年のX-1歳正社員数×(1-X-1歳離職率)+X歳入職者数
 例えば、40歳正社員数=前年の39歳正社員数×(1-39歳離職率)+40歳入職者数。
 +1年度ができたら、それを丸ごと式をコピーして+2年度の表に貼りつければ、+2年度の表2ができます。これを8回繰り返せば、8年後の年齢構成ができます。
 8年後の年齢構成をもとに、表3を再度作成してください。問2の結果とどの程度違うでしょうか?
 

 

 

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